平成天皇と呼ばないのはなぜ?上皇の読み方・正式な呼び方と名字についても

2019/05/08
 
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扉子
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令和元年を迎えましたね!

天皇陛下が譲位をされて上皇となり、皇太子さまが天皇陛下となられました。

さてさて、戦後の天皇ということで、昭和天皇とのお話はたくさん出てくるので

「昭和天皇」はテレビでも聞くのに、「平成天皇」とは聞きませんよね。

同様に「令和天皇」とも聞きません。

 

これは不思議に思いませんか?

今回は、天皇の呼び方や読み方についてお伝えします。

 

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平成天皇と呼ばずに上皇と呼ぶのはなぜ

簡単に言うと、平成天皇というように【元号】天皇という呼び方は崩御後にするものだからです。

だから、明治天皇・大正天皇・昭和天皇とは呼ぶけれど平成天皇とは呼ばないのですね。

天皇を譲った方の呼び名は上皇です。

上皇という呼び名(称号)は現在の法律が施行されてからは

譲位が初めてのことで、

天皇の退位等に関する皇室典範特例法に基づき決められました。

 

もともと、東アジアにおいて上皇という呼び名は

退位した皇帝や天皇をさす言葉でした。

 

この、天皇・上皇という言い方は「今の」という意味がすでに含まれているので、

令和元年の現在、天皇・上皇といえば

先日までは皇太子さまであった徳仁さま、

先日まで天皇であった明仁さまのことを指すのです。

ですから、ニュースでも

「天皇陛下」「上皇陛下」という呼称を用いていますね。

 

元号が諡と決まっているわけではないので呼び方は決まっていない

 

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先程【元号】天皇という呼び方は崩御後にするものだから、

とお伝えしましたが、この歴史は結構浅いのです。

明治天皇が「一世一元の詔(みことのり)」を発令し、

天皇在位中は元号を変えないと決める以前は、

同一天皇在位中でも元号を変えることは珍しくありませんでした。

 

ですから、明治天皇より前の天皇の諡は必ずしも【元号】天皇ではなかったのです。

明治天皇・大正天皇・昭和天皇の近代天皇3代のみの通例なのですね。

上皇さまが崩御後に平成天皇と呼ばれるかどうかは現段階では決まってはいないのです。

 

今上天皇って誰?読み方は

天皇、天皇陛下、といえば自動的に「今の天皇陛下」のことを指しますが、

そのより明確な呼び方が「今上天皇(きんじょうてんのう)」です。

本当に大昔、日本や中国では位の高い人のことは明確に呼ばないという習わしがありました。

だから「上」という呼び方をする。
時代劇でも「おかみ」という言い方をしますよね。
時代劇の時代以前からこの習わしはあったのですね。

それに「今」がついて、「いまのうえ」という意味で「今上」という言葉ができました。

今上、とだけ書かれた肖像画もあります。で、誰?みたいな(笑)

 

天皇に名字はないの

現皇后さまの雅子さま。ご結婚前は小和田雅子さんでしたが、

ご結婚後は「雅子さま」と呼ばれていますね。

そもそも、愛子さまにしても「敬宮愛子さま」だし、

名字ってないの?と思ったことはありませんか?

 

天皇家の方々には名字はありません。

その理由は、「他と区別する必要がない」ということで、すでに平安時代から姓はなかったそうです。

ですから、天皇家の方々のお名前は、下の名前のみ。

じゃあ愛子さまの「敬宮」は?と言いますと、

称号といい、天皇または皇太子の子女に幼少期に与えられる呼び名なのです。

この称号、皇太子になったり天皇になったりするとなくなります。

ですから現天皇さまは浩宮という称号がありましたが、

皇太子になった時に無くなり、「皇太子さま」とだけ呼ばれるようになったのです。

 

じゃあ現天皇さまの弟、秋篠宮さまの「秋篠宮」は?と

こんがらがってしまいそうになりますが、

これは皇族男子が独立して(成人して、とか家庭を持って、とかそういうイメージですね)

生計を立てる際に天皇から贈られる称号です。

 

なので、天皇の男性の兄弟は皆「○○宮」というお名前をお持ちですね。

名字のように呼ばれているけど実は名字ではない称号なのです。

 

まとめ

平成天皇と呼ばずに上皇と呼ぶ理由や、呼び方、読み方、名字についてお伝えしました。

天皇家の子女のお名前は「○宮○仁」「○宮○子」な訳ですが、

この○の所に入っている漢字をずらっとみていると、日本語の漢字の奥深さを感じますね。

統一感はあるけど個性があります。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

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